CONSULTANT COLUMN
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物流業界におけるIT人材の不足
近年、「ERPの導入に失敗して商品供給が止まった」というニュースを目にする機会が増えた。しかしシステム導入の失敗事例は大規模なERP導入だけに限った話ではない。新倉庫の立上げや3PL業者の切り替えに際しての「基幹システム…more -
MaaS華やかしき時代と今
自動車メーカー世界最大手と総合サイバー企業を中心としたコンソーシアム(784社加盟、24/1月末時点)は自動運転「レベル2」の実証を7月からお台場で開始する。MaaSの早期実現が望まれた華やかしき時代の19年に設立された…more -
ECの競争優位性 ロジスティクス
米国EC最大手の日本法人は2022年の日本国内への直接投資が1兆2千億円以上(前年比2割増、日系宅配大手の数倍の規模)と発表。投資の多くは物流関連、22年は大型フルフィルメントセンターを尼崎市、相模原市、狭山市に開設。ラ…more -
国家のSNS制御によるサプライチェーンの寸断
23年2月、トルコ南部で起きた巨大地震の救助のさなか、SNSが使えなくなった。トルコ政府が対応の遅れなど政権批判を封じるために、通信会社などのアクセスを停止。救援や物資要請の連絡手段だったSNSが使用不可となりサプライチ…more -
EVメーカーのテレマティクス保険
米国EVメーカーは1月決算説明会にて2022年末に保険料収入が年3億ドル(約420億円)規模に達し、四半期の成長率は20%と自動車販売より高いと発表した。米国では年齢や性別、事故・違反履歴によって決まる自動車保険料を支払…more -
ヒトとソフトのサプライチェーンマネジメント
アプリ等のソフト開発のサプライチェーンマネジメントが注目されている。アプリやシステムには多数のソフトが組み込まれており、公開仕様を使用し、各国技術者がソフトごとに開発を請け負い、国際分業でアプリなどを作製する。このソフト…more -
アナログ作業のデジタライゼーション
農機メーカー大手は熟練技能者の視線に関するデータを技能伝承に活用する。2023年中にも、水道管向けの鉄管を造る工場で熟練者の視線の動きを可視化する。鉄管のどの部分をどのような順番や速さで確認しているかなど、これまで暗黙知…more -
太陽光発電所マッチングビジネス、入口・出口戦略
コンサルティングファーム大手(当社)は、発電事業者などが売却を検討している太陽光発電所をインターネット上で検索できるサービスを23年3月に開始。全国の太陽光発電設備を売りたい希望をデータベース化し、地図上で表示する。太陽…more -
DX白書2023 ~DXに対する経営層の理解~
IPAは2月9日、DX白書2023を公表。DXの成果が出ていると答えた日本企業の割合は58.0%(21年調査比8.5ポイント増加)、一方、米国企業では89.0%が成果が出ていると回答。白書では日本企業のDXが出遅れている…more -
フードロス ー小売の試み-
これまでに、「家庭」と「外食」で発生するフードロスについて取り上げたが、今回は、「小売」で発生するフードロスについて述べてみたい。 小売で発生するフードロスは主に、商品の破損・汚損や、賞味・消費期限切れにより発生している…more -
フードテック普及について
世界のフードテック市場規模は2020年に24兆円だったものが、50年には279兆円へ急拡大する見込みである。 その中身は、世界人口増加に伴う食糧不足に対する、培養肉や代替肉の普及などである。 しかしながら、植物などの別の…more -
金融機関のDX支援、中小企業の入口・出口戦略
メガバンク子会社2社が中小小売店などのDX支援で連携する。店頭販売品の決済と在庫管理を一元化するサービスを今春から始めた。 当子会社は小売店向けに展開している既存の決済プラットフォームに、オプション機能として在庫管理シス…more -
EV、垂直分業から水平協業へ
2021年、販売台数がHVを超えたEVに関し、22年初、台湾EMS最大手(以下、当社)が進めるEVの共同開発に当初の5倍にあたる約100社の日本企業が参加することとなった。当社は部品規格などを共通化し、EMS事業拡大を狙…more -
物流DX検討
先日ITトレンドEXPO2022 Springの中で、最新のITトレンドや業界情報に触れ、物流におけるDX活用シーンを考えさせられる機会であった。 DXとは大局的にはデジタル化を活用した事業・組織変革(新規事業創業含む…more -
都市鉱山、新たなサプライチェーン・コミュニケーション
金属マテリアル大手は、貴金属などを含む電子基板の廃棄情報を世界規模で集約できるWEBシステムを21年12月に構築。金や銅などを取り出せる廃基板は都市鉱山と呼ばれる。各国廃基板回収業者をネットワークで結び、廃基板を迅速に確…more -
データの見える化、伝える化
原価管理システムベンダーのスタートアップ企業が22年夏頃に、原価データの活用方法をアドバイスするサービスを始める。 DXの潮流のなかで、企業のデジタル化の需要は高まる一方、データの見える化・分析・活用・検証のプロセスが充…more -
オートノマス・サプライチェーン
エレクトロニクスメーカー大手が、先月末に米国SCMソリューションベンダーの買収を完了した(買収総額8600億円超)。 オートノマス・サプライチェーンというコンセプトでAIエンジンを活用してサプライチェーンの混乱を自律的に…more -
自動車も”xx Inside”の時代
EU欧州委員会による「2035年 新車CO2排出ゼロ」の発表で、EV開発と共にEV部品ビジネスが本格化した。エンジン・変速機の代わりとなるEVの基幹部品「eアクスル」を、デンソー、ボッシュといったグローバル自動車部品メー…more -
3Dデジタル地図プラットフォーム「プラトー」活用の成功要因
国交省が5月に全面公開する全国の3Dデジタル地図プラットフォーム「プラトー」から新ビジネスが生まれている。プラトーは実際の都市をデジタル空間でそのまま再現。オープンデータとして無料公開することで再開発や浸水想定図の作製な…more -
5Gが社会を変革させることを期待する
5Gは第5世代移動通信システムの略称、4Gの1000倍の通信速度と容量であり、レイテンシー1mm秒以下と、従来の10倍以上のデバイスの同時・多接続を実現できる。日本国内で商用サービスは2020年末には開始の予定である。5…more -
建機メーカーのIT企業化
建機メーカー大手が建機に搭載していた遠隔監視システムを事業化(外販)する。月5万円程度からの利用料で他社ブランドのダンプトラックに搭載、工事会社などの現場管理を効率化する。建機だけではなく関連事業で培ったサービスの知見も製品として販売、ソフトで稼ぐビジネスモデルが製造業にも広がってきた模様だ。…more -
デザイン思考とコンサルティング
SIer大手がデザイン思考の知見を備えた専門人材を今後3年間で1,000人育成すると発表した。顧客の潜在的ニーズを掘出し、課題解決策を提案するコンサルティング事業を強化する狙い。付加価値の高いビジネスモデルを構築し、収益力を高めるとのことだ。…more -
業界ブロックチェーンの起こり
半導体業界がブロックチェーンを使ったサプライチェーン管理システムの構築につき協議を開始、2021~22年の実用化を目指している。新システムは製品や半導体製造装置に管理ラベルを貼付、各工程でスキャンデータを生成して、製品、製造装置のトレースフォワード・バックを管理する。半導体製品の製造履歴や納入先を把握し、偽造品や環境問題を抱えるものを排除するのが狙いだ。…more -
AIとデジタル地図活用による物流効率化支援
大手総合商社が欧州のデジタル地図サービス企業へ出資している。狙いはデジタル地図を活用した物流業界の配送の効率化だ。効率的な配送ルートをAI(人工知能)が自動で選んだり、道路の混雑状況を加味して到着予定時刻を推定したりする…more -
コロナ禍におけるタッチレス(非接触)需要の高まり
コロナ禍においてタッチレス(非接触)の需要が広がっている。大手エレクトロニクス企業が医療機関の受付・精算機向けに、触れずに指で操作できる仮想のタッチパネルを10月までに発売する予定だ。…more