日雑メーカーは大人用紙おむつでパッケージの横幅を従来より12~13%程度圧縮した新商品を11月に発売。トラック積載率が10%以上増える。運転手不足が深刻化する「2024年問題」に対応する。10トン車を年間1000台程度削減する見込み。同社が紙おむつ全体の輸送に使うトラックの5%超とのこと。また、食品メーカーではスナック菓子のパッケージの大きさを従来より約4%小さくした。トラック積載率が10~30%程度増加するとのこと。
この取組はSCM志向のデザインとして従前から注力されている。これまでの物流部門主体の物流コスト削減ではなく、マーケティング、パッケージデザイン、製造と部門横断的な取組である。またダウンサイジングしたパッケージはパレッタイズ観点でも設計されている。パレット積付時にデットスペースが発生すれば、トラックにパレットのまま積載する場合はパッケージ削減効果は低くなる。すべてを計算したパッケージデザインに今後も注視したい。