TIC | 株式会社東京コンサルティング研究所

Robot as a Service(RaaS)の発展

総合商社大手が物流ロボットのレンタル事業を拡大する。同社は2020年4月にサービスを開始、21年3月初には中国企業の自律走行型ロボットのレンタルサービスも開始。ユーザー企業は物量の波動に応じて物流ロボットのレンタルが可能になる。レンタル料はロボット1台、月額10万円程度で、台数に応じて従量課金制で貸し出すRobot as a Service(RaaS)型サービスとのことだ。
3-5年レンタルすると購入の場合と同額レベルになると推察されるが、ユーザー企業にとっては、初期投資の低さ、ROI出ない場合のレンタル解約可能等、導入障壁は低いと考える。
また、複数メーカーの物流ロボットを試す、組み合わせることが可能なため、自動化倉庫のプロトタイプとして活用、展開することが可能である。当然ながら、このビジネスモデルが確立すると、同社はRobot as a Service(RaaS)を物流以外の領域にも展開すると推察される。この潮流を注視していきたい。

竹本 佳弘