CONSULTANT COLUMN
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経営戦略自動車業界、ビジネスエコシステム変革の影響
2021年01月28日
自動車部品メーカー大手が家電用の部品を増産する。高級家電などに使う小型ベアリングに今後4年間で約800億円を投じ、生産能力を倍増させる。脱炭素の流れを受けヘアリングを多用するガソリン車向けの需要減少を見越し、新たな収益源の確保を急ぐ。1/16付けのコラムに寄稿した通り、自動車のEV化がビジネスエコシステムを変革させ、部品業界に構造転換を迫っている。…more
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ファイナンスクラウドファンディングの出口戦略
2021年01月24日
クラウドファンディング(CF)企業の出口戦略として顧客である融資先へバリューチェーン機能の提供が加速しそうである。CF企業大手が小売大手と提携し、融資先企業が継続して販売できる仕組みを整備中、また他社との提携も積極化する。…more
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経営戦略自動車業界、ビジネスエコシステムの変革
2021年01月16日
中国インターネット検索最大手は中国民営自動車最大手と戦略提携し、自動運転技術を搭載したEV自動車の製造販売に乗り出すと発表。また米国携帯電話最大手がEV参入に向けて自動車大手と交渉していることも報道されるなど、自動車業界のビジネスエコシステムが変革する見込みである。…more
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マーケティング『鬼滅の刃』が“経済の柱“になっている
2021年01月15日
コロナ禍において、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の興行収入が歴代最高を更新しつづける。東宝の11月の興行収入は前年同月比で「1063%」となった。漫画最終巻発売日の早朝には書店周辺の来訪者が通常の2倍となった他、カレー…more
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SCM/ロジスティクス事務機器共配の成功要因
2021年01月10日
事務機器メーカー約15社は機器の共同配送をめざす。3月までに実証試験を始める。実現すれば配送車両台数が3分の1以下になるとのことだ。コロナ禍における在宅勤務により、オフィス向け複合機器事業の業績不振と、従前からの物流課題である乗務員不足を背景に共同配送を試行する。…more
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AI料理献立のオンデマンド・デリバリー
2021年01月07日
食品メーカー大手が昨年末に自社のレシピサイトでAIが献立を自動提案するサービスを開始した。AIが提案した献立に必要な食材を配送するサービスである。物流ベンチャーと提携し、当社の買い物代行サービスと連携するとのことだ。…more
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SCM/ロジスティクス中国ー米国間の荷動き活性化 ~海上コンテナ輸送、アジア→米23%増~
2020年12月28日
米調査会社が発表した2020年11月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送量は前年同月比23.6%増の162万TEUとなった。過去最高(04年調査開始)だった10月比で9.2%減少だが、11月単月輸送量としては最大、…more
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ブロックチェーン半導体業界のブロックチェーンの起こり②
2020年12月25日
車用半導体業界が主導するブロックチェーンを活用したサプライチェーンマネジメントが本格化してきた。7/16のコラムで紹介した通り、欧米の自動車やIT大手など約150社・団体が参加するMOBIと半導体関連の約2千社の国際団体SEMIが連携。ブロックチェーンを活用し、生産や流通履歴を正確に把握する。…more
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SCM/ロジスティクス料理宅配のラインロビング
2020年12月21日
料理宅配各社が小売りの提携先や配送地域を広げている。米宅配企業大手がSPA型雑貨大手と提携し、11月から雑貨の宅配を始めた。コロナ禍において、当雑貨企業の通販の10月売上高は前年同月比2倍に増えているとのことだ。ECの売上比率は10月に15%と前年同月より7ポイント伸長したとのことだ。…more
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新規事業レンタル3Dプリンター、時間と人の最大活用
2020年12月18日
11月、リース、金融企業大手の子会社が3Dプリンターのレンタルを開始した。樹脂3Dプリンターを最短5日間からレンタルできるサービスを始める。3Dプリンターの少量多品種に対応できる強みを売りに、高付加価値部品の製造を志向するメーカーの需要を見込む。金型なら量産までに1~2カ月はかかるところ、3Dプリンターであれば10分の1に短縮できる。…more
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SCM/ロジスティクスフードロス削減に向けたロングライフ(LL)品
2020年12月14日
政府は2030年度にフードロスを約500万トンに削減することを目指し、19年10月に「食品ロス削減推進法」を施行した。その後1年が経ち、メーカー各社が技術開発を急いでいる。乳業企業大手は常温で120日間保存できるヨーグルトを開発。…more
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新規事業消費者接点構築におけるデザイナーの重要性
2020年12月10日
コンサルティング企業大手がデザイナーを投入して、経営や事業の戦略策定からアプリなどのIT実装までの一貫サービスを開始している。背景はデジタル化でアプリのデザインなどの使い勝手がビジネスの成功要因になったことである。…more
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ロボティクス家具SPA企業の物流自前化の狙い
2020年12月07日
家具・ホームファニチャ製造小売り企業が今後5年間で最大2000億円を投じて国内の物流施設・システムを一新する。当社は最近、同業他社のTOBも公表し、この物流投資と同規模の資金を準備しているとのことで資金力の強さは特出している。…more
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ITテクノロジー5Gが社会を変革させることを期待する
2020年12月06日
5Gは第5世代移動通信システムの略称、4Gの1000倍の通信速度と容量であり、レイテンシー1mm秒以下と、従来の10倍以上のデバイスの同時・多接続を実現できる。日本国内で商用サービスは2020年末には開始の予定である。5…more
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新規事業ビジネスエコシステムの変化②:自動車業界からエアコン業界への参入
2020年12月04日
米EV自動車メーカーが家庭用エアコン事業への参入の意向を示している。家庭用エアコンを製造するにおいて、EVや蓄電池と連携させるなど既存事業とシナジーを見込む。当社は20年、新EV車にヒートポンプ式のエアコンを搭載。この方式を家庭用エアコン事業に横展開する目論見である。…more
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経営戦略ビジネスエコシステムの変化①: 半導体、水平分業から新たな垂直統合モデルへ
2020年11月30日
11/10、GAFAの一社が自社設計の半導体を初搭載したパソコンを発表、今後2年かけて全機種の半導体を自社設計品に切り替える。製造は台湾OEM大手企業に委託し、15年継続した米半導体メーカーとの協業が終わる。背景はAI半導体の普及と、前述の台湾企業に代表される半導体受託製造会社の勢力拡大とのことだ。当社は自社設計とOEM委託によりビジネスエコシステムを変化させて、半導体の平均コストを75ドルに半減させる狙いだ。…more
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ロボティクス物流ロボティクス市場の成長
2020年11月27日
シンクタンク大手が9月、物流ロボティクス市場調査を公表した。19年度は130億円超とのことで、25年には580億円超に成長する見通しを示している。19年度比で4倍になるとの予測である。物流業界の労働不足、コロナ禍における巣ごもり消費によるEC市場の成長などが背景にある。…more
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SCM/ロジスティクス企業物流短期動向調査
2020年11月24日
総合物流会社のシンクタンク子会社が四半期毎に調査・公表する企業物流短期動向調査(20/9月公表)がある。企業物流の最新動向を把握することを目的に1988年10月から開始された。…more
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新規事業物流拠点としての海上データセンター
2020年11月20日
シンガポールにおいて政府系複合企業が、豪州物流企業との協業により海上データセンター(DC)構想を始動する。豪州物流企業の海上の物流拠点を使って海上DCの試験を実施する計画。DCは多数のサーバーが発する熱を冷却するために大量の電力を使う。海水を活用して電力や冷却水の消費を抑え、エネルギー消費量を最大で約3割削減できるという。国土が狭いシンガポールでは用地不足を解消する手段として期待が高いとのことだ。…more
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新規事業仮想現実(VR)研修サービスのブランド化
2020年11月16日
監査法人大手が自社の若手監査人にVR研修を開始する。人材育成の一環として、VR技術を使った映像コンテンツの導入を始める。コロナ禍においてOJTが困難な状況にあることが背景で、若手監査人約500人を対象に、不正会計を体験する内容のVR研修を予定しているとのことだ。…more