OODAループについては19年2月より複数回、コラムで紹介したが、今回、近しい思考法を紹介する。これは写真事業からメディカル事業等に構造改革を成し遂げたフィルムメーカー大手において定着している考え方「STPD」である。STPDは、See,Think,Plan,Do の頭文字で特にSee(事実情報にもとづきwhy,whatを大事にする)を重視するとのことだ。OODAループも最初は、O:Observe(観察)である。ビジネスで言えば、しっかりと事実を振り返り、真因を追求することである。
日本企業おいてはPDCAサイクルが定着しているが、Planの前に必ず、振り返りと現状分析(真因追究)が必要である。しかしながら、ここが弱い企業も少なくない。つまり、Planが真因の解決策に達していないのである。結果として、Planを実行しても成果がでない、あるいは、Planの実行が中途半端で終わるなどである。PDCAサイクルの運用継続も一策であるが、その場合、必ず、Planの前にSeeあるいはObserveのプロセスを入れることが肝要である。
- HOME
- コンサルタントコラム
- OODAループとSTPDサイクル
OODAループとSTPDサイクル
経営管理
2021年06月07日