スウェーデン家具大手はEC商材において、店舗以外の専用受け取り拠点を2023年中に現在の3倍の16カ所以上に増やす。生活雑貨から家具まで引き渡す。物流費高騰、運転手不足、今般の物価高もあり、配送料を抑えたサービスの高まりが背景とのこと。提携の物流倉庫の一角などにも拠点を増やし利便性を高める。ソファなどの場合は、5割程度安くなる見込み。
これまでも3年程前からカーブサイドピックアップとして店舗以外の受け取りサービスはあったが、これは店頭在庫を基点としている。本件は店頭補充する物流在庫拠点から引き取るものであり、店舗への配送が削減される。今後、EC販路が主流となれば店頭在庫量の削減も見込める。一方、物流倉庫側の出荷作業は小ロットのため煩雑となり、消費者が引き取るための車両動線の安全確保も課題となる。ラストワンマイルコストの抑制は今後さらにKFSとしての強みを増すと考える。