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小売の販促におけるAI活用の範囲

エレクトロニクスメーカ大手はテレビ番組の映像データをもとに小売店向けの販促動画を自動で制作するAIを開発。商品を紹介する情報番組を編集し、店頭のデジタルサイネージなどに配信する。テレビ局は番組の映像を二次利用することで収益を得られる。2025年秋ごろの事業化を目指し、まずは60店舗での導入を目指す。地域スーパー大手で3月にテレビ放送の映像を使った実証実験を実施。番組内で紹介された2商品の販促動画を1時間で作成、動画配信した店舗では販売数が他の店舗に比べて3倍増加とのこと。
従前から情報番組で取り上げた商材が放送当日から店頭品切れというニュースはよく聞く話だ。今回はAIで販促動画を自動製作するとのことだ。さらにAIを活用して店頭業務に展開するのはどうだろうか。AIが販促動画を自動製作するのと同時に需要予測し、ダイナミックプライシングも担当する。その上で店舗から食品メーカ・卸への自動発注データも生成するのである。これまでの小売側の特売政策ではなく、メーカや情報番組側から小売の販促を支援するのである。

竹本 佳弘