中国スタートアップ企業がEV充電ステーションの移動ロボットを量産する。同社は2022年4月に世界初、EV向け移動充電ロボットを商業化した。顧客がスマートフォンで駐車位置を指定すると、障害物を避けながら自動運転でEVの駐車位置まで移動してくる。現在は中国内の高速道路のパーキングエリア、オフィスビル駐車場等で一般顧客向けに有料の充電サービスを提供している。7月から量産開始、23年は1000台、24年は2000台の生産を目指す。価格は1台約20万元(約400万円)とのこと。同様のロボットは独自動車メーカー等も開発を表明している。
EV普及のKFSとして充電ステーションと修理工場の拠点数があげられる。今回は充電ステーションが固定ではなく、オンデマンドで自動運転する仕組みである。オーダーから移動ロボットの到着までのリードタイムの課題はあるが、急速充電であれば、固定スペースは取らず効率的である。今後、移動ロボットの価格が低下すれば、移動型ステーションが普及する可能性がある。さらにEV購入時に移動充電サービスを優先的に享受するセット販売等も普及を加速させる施策となるであろう。