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面接官ガチャの取組変化

大学3年生にとって本格的な就職活動が始まるが、面接官ガチャ(この面接官じゃなければ受かったかもしれない)に変化の取組がある。都内の企業DX支援会社が2025年卒向けの採用から「選べる面接官」制度を開始。1次面接を担当する社員約20人の顔や経歴、趣味などをサイトで開示。学生がその中から5人を選ぶと、都合がつく面接官が選ばれ、事前通知されるという仕組みだ。
これまで優越的立場で評価していた面接官が被評価者になる可能性もあるが、次の利点がある。1)双方の事前情報把握により面接学生の発言のなかに熱意、質問力、課題発見力等の評価が可能。2)面接官が選択されることで社員としての評価にも転用可能。3)面接学生の当社への認識、社風等の理解が深まり企業認知度が向上。4)認識、理解の深まりにより面接学生として志望優先度を的確に評価が可能。このように立場(選択権)を逆転させることで新たな利点・課題を創出することで原型の機能を見直すということも一策と考える。

竹本 佳弘