メガバンク子会社2社が中小小売店などのDX支援で連携する。店頭販売品の決済と在庫管理を一元化するサービスを今春から始めた。
当子会社は小売店向けに展開している既存の決済プラットフォームに、オプション機能として在庫管理システムを搭載、レジで商品を販売した際に、自動的に在庫データに反映させるとのこと。決済データによる販売管理とあわせ、仕入管理と在庫棚卸しの手間を削減できる。サービスの利用料金は月額1万1000円としている。
当子会社として、DX支援サービスで中小小売店の商流の入口(商品仕入)と出口(店頭販売)の情報を管理することとなる。これまでは出口(決済)だけで、結果の把握しかできなかった。
これからは入口(仕入方法、仕入先紹介、仕入資金の調達方法等)の戦略を顧客に提案することが可能となる。仕・販・在の事業活動を適時・定量把握が可能となり、より機動的な取引機会が増えるということだ。
これまで金融機関は顧客(中小小売店)にとって決済・資金(銀行機能)主体の関係性だった。出口戦略をどうするか、から入口戦略をどうするかにシフトする潮流となることを期待する。
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金融機関のDX支援、中小企業の入口・出口戦略
ITテクノロジー
2022年07月10日