11月4日にオープンした上野パルコ(PARCO_ya)は次の3点から新業態と言える。①従来のパルコよりも大人向けである。②衣料品比率を下げて飲食や化粧品・身のまわり品比率を高めることで衣食住のライフスタイル提案型としている。また、実際に全フロアを歩いてみて、③テナント店舗の回り易さにおいて非常に優れていると感じた。ここでの店舗の回り易さとは「店舗間移動のし易さ」、「アイテムの探し易さ」を指す。特に、従来のパルコよりも1店舗あたりの売場面積が小さいことがそう感じさせる要因であると考える。上野パルコ(1F~6F)の占有面積は約8,250㎡(2,500坪)であり、1店舗(全68店舗)当たりの面積は約120㎡となる。既存の池袋パルコ、渋谷パルコと比較して1店舗当たりの面積は半分以下である(渋谷パルコ:380㎡/店舗、池袋パルコ:243㎡/店舗)。これは、各店舗間の歩く距離が短いこと、及び各店舗の面積も限られていることを表しており、さらに店舗面積が限られるということは、店舗側も売れ筋の商品を選別し店頭に並べなければならず、それが結果としてアイテムの探し易さに繋がっていると考える。
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- 視察 -上野パルコ「 PARCO_ya」-
視察 -上野パルコ「 PARCO_ya」-
マーケティング
2017年12月07日