EU欧州委員会による「2035年 新車CO2排出ゼロ」の発表で、EV開発と共にEV部品ビジネスが本格化した。エンジン・変速機の代わりとなるEVの基幹部品「eアクスル」を、デンソー、ボッシュといったグローバル自動車部品メーカー続々と発表している。すでに販売が増えている中国製EVでは、日本電産が相当のシェアを獲得している。
エンジンは積み重ねた技術・ノウハウ、開発コストの高さなどからこれまで内製が基本だった。少なくとも技術面では現状、エレキ専業でリプレース可能な状況にある。
一方でパワーユニットはモデルや車格イメージに強く影響する。モーターは車両コントロールに活用しやすく高性能車は内製が有利、との意見もある。全体としてはボリュームゾーンでサプライヤー製と内製とのせめぎ合い、というところである。
パソコン新製品がインテル・AMD等のCPUのモデルサイクルに影響を強く受けるように、自動車の開発サイクル、グローバル調達・生産体制などのバリューチェーン全体にeアクスルがどのような変革をもたらすのか注視していきたい。
- HOME
- コンサルタントコラム
- 自動車も”xx Inside”の時代
自動車も”xx Inside”の時代
MOT
2021年08月09日