米調査会社が発表した2020年11月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送量は前年同月比23.6%増の162万TEUとなった。過去最高(04年調査開始)だった10月比で9.2%減少だが、11月単月輸送量としては最大、年末商戦用の調達が11月に落ち着くのが例年の傾向だが、今年は巣ごもり関連製品の在庫を積み増す動きなどの状況が継続しているとのことだ。
また、輸送量シェア6割を占める中国発の勢いが強く、11月は前年同月比32.5%増と大幅なプラスとのこと。コロナ禍で半休止していたサプライチェーンが本格稼働した模様だ。
米中関係の冷え込みとは異なり、家具、玩具、運動具等の消費財の荷動きが活発である。また荷動きは中国-米国間の直接貿易だけでは測れない。中国企業の東南アジアへの工場シフト、あるいは、東南アジアを加工経由する取引量も換算しなければならない。
このような背景もあり、米国は12/16、ベトナムを為替操作国に認定した。これは200億USD(約2兆0600億円)以上の対米貿易黒字などが認定基準に抵触した模様である。
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- 中国ー米国間の荷動き活性化 ~海上コンテナ輸送、アジア→米23%増~
中国ー米国間の荷動き活性化 ~海上コンテナ輸送、アジア→米23%増~
SCM/ロジスティクス
2020年12月28日