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家電業界、ネット通販から買い物代行への変革

家電量販店大手が宅配代行企業と協業し、注文から最短45分で家電を配達する取り組みを6/22から開始した。ネット通販で特定の店舗在庫を確認、購入すると、宅配代行企業が商品を配送する。これまで家電量販店業界では他社のネット通販が先行しており、配送エリアを絞り、配送密度を上げることで配送無料、数時間以内の配送などを提供している。一方、今週サービスを開始した家電量販店は最短45分で宅配する。購入者からすれば、おつかいを頼むような時間であり、家電量販店が購入者の買い物を代行するという位置づけに見える。しかし、店舗在庫はコモディティ品が多く、高利益商品が多いとは言えない。収益性の高いネット通販を目指すには店舗在庫の商品カテゴリーの拡充や、食品・料理等の他の出前サービス企業との提携等に展開することも必要である。購入者がおつかいを頼むような体験をすることが、ネット通販の差別化の一要素になると考える。

竹本 佳弘