飲食店向けITサービスを手掛けるベンチャー企業が需給に応じて価格を柔軟に動かすダイナミックプライシングのサービスを都内の飲食店に導入する。価格の変動で来店需要をどれだけ分散できるか実験、分散できれば、店員のシフトのムダや食品廃棄ロスの削減につながるとのことだ。
来店客は自分のスマートフォンで注文・決済可能、曜日や時間帯により、飲料メニューの値段を変動させる。例えば、混雑する金曜日は定価で、客の少ない週前半は割引するなどの運用を想定する。当初は4段階で価格を上下させ、今後は客の来店頻度や注文品目の組み合わせによっても価格を変動させるなど、アルゴリズムを高度化するとのことだ。
ダイナミックプライシングはこれまでも航空・鉄道運賃で活用されてきたが、外食でも来店客個別に活用するとのことだ。価格変動により需要の弾力性を効かせるのであるが、さらにオペレーションにも連動性を持たせるのはどうだろうか。
アルゴリズムの高度化により、需要予測から自動発注に連動、さらに来店客の嗜好をグルーピングしたアプリ販促で常連客の予約を確保し(需要創出)、それを見越して安価仕入するのである。また嗜好のグルーピングによる顧客間のつながりだけではなく、同月の誕生日 X 当月の旬の素材等の組み合わせでグルーピングの上、アプリ販促するなどグルーピングの軸も高度化していく。その上で需要予測、仕入計画、要員計画(店員のシフト)を連動させ収支予測に展開する。これにより、需給バランスを整え、週間収支も整えていくのである。
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外食のダイナミックプライシング
マーケティング
2021年07月26日