先日、弊社HP(拙筆:鍵を持ったアマゾン)において、 再配達問題の画一的な解決策となりうる”Amazon Key”が注目されていると紹介した。しかしながら、 Amazon Keyは便利さの代償として「配達員を部屋に入れる」 というセキュリティ上のリスクを冒さなければならず、実際、 米国ではスマートカメラへのハッキングにより、 セキュリティシステムが機能しないというリスクがあると報告され ている。再配達問題を解決するために、 このような未解決のリスクを冒すべきだろうか。筆者は、 このような最新技術の導入をすぐに検討するのではなく、まずは「 受取時間」に焦点を置くべきであると考える。 この受取時間に着目し成功を収めている企業が、 株式会社ロコンド(以下、ロコンド)である。ロコンドは、 受取時間の増幅(6:00-24:00)・ピンポイント化( 1時間単位)された「ファーストクラス便」 のローンチにより再配達を激減させている。 アイデアはシンプルだが、 配送業者との強い信頼関係がなければローンチできなかったサービ スと言える。一からこのような配送業者との信頼関係を築くのは、 時間もコストもかかり容易ではない。物流業者との信頼関係+ 物流領域に幅広い知見を有するTICのような専門家の活用も有効 な一策である。
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再配達問題解決のカギ
SCM/ロジスティクス
2018年02月09日