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中国ー米国間の荷動き活性化②

中国ー米国間の荷動きの活性化が止まらない。12/28付コラム「中国ー米国間の荷動き活性化~海上コンテナ輸送、アジア→米23%増~」にて米国の貿易赤字の拡大に言及した。5/4、米商務省は3月の貿易統計を発表。モノの貿易赤字は906億400万ドル(約9兆9000億円)と前月に比べて4.1%増加、2月に続き、単月で過去最大。
内訳はバイデン政権における3月からの1人最大1400ドル(約15万円)の現金給付で、個人消費が活性化し、輸入が増加、7%増えて2330億ドルと過去最大。消費財と食品、資本財の輸入が過去最大、国別では、対中貿易赤字が277億ドルと、前月の246億ドルから拡大。メキシコや韓国からの輸入も過去最高とのことだ。
ハイテック産業では米中間の禁輸措置は継続しているが、消費材等の産業では中国⇒米国の輸入は拡大している。当然、現金給付による個人需要の創出効果はあるが、4月末のワクチン接種率が人口の30%となる米国において、ニューノーマルにおける経済環境が良化傾向に入りつつあると言える。

竹本 佳弘