リーガルテックのスタートアップがファンドを組成する。訴訟当事者に資金支援して勝訴後に収益の一部を得るファンドの運営である。2月、約9千万円を調達、2024年中にシンガポールなどでファンドを組成するとのこと。多くの訴訟ファンドが活動するシンガポールや米国で企業同士の訴訟が対象、過去のデータ分析で勝率が高いと判断した訴訟に投資する。日本国内では訴訟ファンドが適法なのか不明確なため、関係省庁などと協議中、訴訟費用が不足しがちな中小企業や個人が当事者になる訴訟も投資対象にする計画とのこと。
AIを活用したリーガルテックの普及により今後も判例をAIが吸い込み訴訟勝率を評価する。勝率算定精度の向上により当社収益性も向上すると考える。さらに投資先の勝訴実績が蓄積されると訴訟を検討中の企業が当社に対し初期診断として相談するケースもあると考える。このように1つのサービスが蓄積されることで新サービスを並行・連続して創出できるスピード感がスタートアップの特性のひとつである。