中国インターネット検索最大手は中国民営自動車最大手と戦略提携し、自動運転技術を搭載したEV自動車の製造販売に乗り出すと発表。また米国携帯電話最大手がEV参入に向けて自動車大手と交渉していることも報道されるなど、自動車業界のビジネスエコシステムが変革する見込みである。
中国当社はネットとつながり、AIを活用して自動運転やドライバーらの利便性向上を実現するスマートカーの研究開発、設計、製造、販売、保守サービスを一貫して手掛ける新会社を設立するとのことだ。
これまでの自動車メーカーを頂点とした垂直統合モデルから、IT大手を中心とした水平分業モデルにシフトする可能性がある。MaaSを提供する企業を頂点とした自動車業界のビジネスエコシステムの再編である。
さらに再編は進化する。IT大手の資本力があれば、時価総額の低い自動車メーカーを1-2社買収することは容易である。自動車のEV化によりサプライチェーンを構成する部品メーカーの顔ぶれが変わるだけではなく、自動車メーカーが下請アッセンブリー企業に位置づけられる可能性も出てくるのである。