SM最大手が、2023年にネットスーパー対応の自動倉庫を千葉に建設すると発表した。協業する英ネットスーパーの知見を生かし、AIやロボットを活用した倉庫を稼働させる。現行、店舗集品・梱包・配送を人手で対応しているアナログ型ネットスーパーから、注文品を倉庫から消費者に直接届ける仕組みに移行する。コロナ禍における巣ごもり消費に対応する次世代倉庫建設とのことだ。
これまでもSM業界では競合追従でネットスーパーに参入した。前述のSM最大手と同様の店舗型、あるいは倉庫型でネットスーパーを運営するも、どの企業も収益性は厳しく、撤退したSM企業もある。
23年稼働の自動倉庫は、AI、物流ロボティクスを活用するが、従前のネットスーパー機能でROIがでるか、懸念が残る。2年後の稼働なので、例えば、消費者がレシピ検索して、そのままネットスーパーに注文、さらに注文品を使い切るために、他のレシピ、他の商品も併せて推奨するなどの機能は提供していると想定される。
しかし、次世代のネットスーパーということであれば、機能追加をしてはどうだろうか。例えば、消費者の注文内容をAIを活用して、庫内のアウトレット品(賞味期限間近、鮮度落ち、個装汚れなど)とのクロスセルを、値引き+クーポンを付けて推奨、あるいは、生産者から直接バルクで引取り、需要に応じて庫内で小分け包装・販売など、B2Cにおける個客接点と物流効率化を最大限意識した機能を追加するのである。
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次世代ネットスーパーの成功要因
SCM/ロジスティクス
2020年09月01日