フードデリバリーの競争優位性である超短納期がさらに進化している。ドイツ資本のフードデリバリー日本法人は2021年7月、食品や日用品を約30分で届けるサービスを始めた。ダークストア(街中倉庫)を設けて食品、日雑など2000種類以上を保管、3人のピッカーが出荷。現在、10拠点超で、2023年以内に100拠点まで増設とのことだ。
注文から数十分での配達する食品宅配は欧米でQ(Quick)コマースと呼ばれ、商品到着までの待ち時間を嫌う消費者の支持があるとのこと。
これまでも当日配送、3時間内配送といった短納期は競争優位性の1つであったが、最寄りのコンビニエンス・ストア(CVS)に行くより便利な30分内サービスを提供する。
CVSより利便性が高いということは、値頃感と品揃えが必要となる。しかしながら、ダークストアのSKU数及び宅配料から推察するに、既に宅配サービスを始動したCVSとの差異化が可能か懸念が残る。CVSとは異なり、30分圏内に所在する顧客の嗜好にあった品揃えとクロスセルによる割引など、狭商圏特性を捉えた販売施策が求められる。
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フードデリバリーの競争優位性、超短納期オペレーション
SCM/ロジスティクス
2022年01月10日