全国のタクシーを対象に配車アプリを展開している「GO」(当社)は、今後数年以内の新規株式公開(IPO)を目指す方針を明らかにした。当社が配車アプリのサービスを開始したのは2020年。国内シェアは現在約7割で、アプリのダウンロード数は1400万回を超える。23年5月期の売上高は前期比70%増の180億円を見込む。
当社はリアルタイム情報とAIを用いた高度な配車ロジックを効率化することで成長してきた。その技術を活かしてパーソナライズな時間を提供することが更なる利用者を増加させる一つの案と考える。例えば、アプリに登録された利用者の嗜好(音楽、車種)に合わせた配車提案を行う。利用者が希望する音楽を車内で流したり、「voicy」のような音声プラットフォームを流し音声学習をする時間にできる。環境に配慮する利用者には、電気自動車やハイブリッド車を選択できるようにする。また、リアルタイムな交通情報や天気情報を取り込んで、利用者に最適な出発時刻やルート、及び概算利用料金が明確になることで、door to doorの利便性向上に寄与できる。他には、観光地や特産品の紹介をアプリ経由ですることで、観光客の利用増加を狙うことができる。移動時間をより、パーソナライズな時間にすることで、アプリの利用促進、新しい顧客体験(好きな音楽から開催されるライブのチケットの購入や、オンラインライブへの参加)になると考える。