国土交通省は特例措置として5/13まで認めていたタクシーの有償貨物運送について、その期限を9/30まで延長すると発表した。外出自粛に伴う料理宅配などの巣ごもり消費需要の高まりを背景に、特例措置の許可を受けたタクシー事業者が宅配を代行している。その許可事業者数は5/1時点で900社に達しており、6月ではさらに増加していると推察される。この特例措置は、コロナ禍において従業員の雇用維持に取り組むタクシー事業者に対して許可するものである。将来的にこの特例措置が規制緩和され、タクシーの有償貨物運送が常態化すると、どうであろう。ECは今後も成長する中で、宅配ドライバー不足は悪化すると考える。この解決策の１つとして、タクシーが閑散の時間帯を利用して貨物運送するのである。タクシーは天候（雨・雪）や時間帯（朝・夜）により需要が変動する。その非需要期にタクシーを効率的に活用するのである。