ボディーソープや洗顔などの日用品市場で、泡状の製品の需要が高まっている。泡立てなくてもすぐ使える簡便性から、タイパ需要を捉えているほか、肌への摩擦を抑えたい消費者からの支持も得ているとのこと。調査会社によると、ボディーソープでは泡の販売金額が2017年に87億円だったが、22年に244億円と2.8倍に拡大。泡の洗顔料も同期間で販売金額が155億円から208億円と3割増加。金額構成比は24%から31%と、7ポイント上昇した。ハンドソープは金額構成比が22年に17年と比べて10ポイント以上上昇して約9割が泡となっているとのことだ。
今般の消費財ニーズの1つとして、タイパ(いつでもできる)、コスパ(低価格・低負荷でできる)、スペパ(どこでもできる)の3つの観点があげられる。24時間稼働のコンビニ・ジムが受け入れられているのも、その一例と言えよう。商品・サービス開発において前述の3つの観点でチェックするとき、並行して逆転の発想でチェックするのも肝要である。タイパ(いつでも中断できる)、コスパ(心理的にいつでも他にスイッチングできる)、スペパ(いつでも移動して別の場所でできる)である。いつでも使用できる一方、いつでも止めれるという購買の心理的障壁の低さにどう対応するかが重要である。