ITソリューション企業世界最大手が「5年後の2028年には単純な事務作業の30%が不要になる」との見解を示した。同社はバックックオフィスで推計約2万6000人の社員を抱える。同部門では生成AIなどの活用によって「5年後には繰り返しの多い業務の30%が不要になる」と述べた。生産性の向上で生まれる余力はソフトウエア開発やコンサルティング、営業などより価値を生み出す役割に割り振るとのこと。
これまでも本コラムで「AIに使われる人」、「AIを使う人」に関し言及してきた。今後、単純作業をはじめ、クリエイティブな作業もAIが代替する機会が急増すると推察される。AIを使う人に成るために、AIを新規分野に活用するという方向性もある。例えばAIエンジン大手がコメントした通り、新規3分野(生体認証、抗加齢、核融合発電)に関し、人がAIを活用するのである。企業が新規分野を探求するとき、次の要素が重要と考える。市場成長性がある、人為作業では膨大な時間を要し、モティベーション維持が困難である、技術継承が困難である、社会的有用性がある等となる。AIを人に置き換えるではなく、人のビジネス観をより豊かにするためのAI活用である。