電子部品メーカー大手はEVに使う電子部品の新工場を岩手県に設ける。500億円を投じ、2024年末に生産能力を現在の約2倍にする。
電子部品及び半導体は米中対立を背景にサプライチェーン・ガバナンス(弊社提唱)の重要性が高まり、基幹部品のサプライチェーンを国内中心に見直す動きがあるとのことだ。その他、日本企業2社も島根県(120億円投資)、愛知県(200億円)に製造機能を増設する。
英調査会社によると、2030年の世界のEV販売台数は21年の7.6倍の3544万台になる見込み。
サプライチェーン寸断のリスク回避として国内生産回帰が注目されているが、他国ではなく、国内での在庫確保が優先目的と考える。しかしながら競争力維持のためには国内工場の無人化(低コストと労働力不足の両面から)、生産リードタイム超短縮(在庫レス)の追求が必須である。国内で在庫確保し、安定供給できたとしても、コスト高による収益性悪化となれば第3国への生産シフトの揺り戻しとなる。
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サプライチェーン・ガバナンス、国内生産回帰①
SCM/ロジスティクス
2022年06月27日