TICでは、SCMコンサルティングにおいて、サプライチェーン・ビジビリティ(サプライチェーンのものと情報の可視化)を実施する。不要なノード(拠点・中継)や在庫偏在、欠品回避を解消するためだ。これはパフォーマンスの追求といえる。一方、リスクヘッジの追求として、10/16付の新聞に「サプライチェーンにおける企業の情報公開」を求める記載がある。近年、大手アパレルでは下請け労働者の過酷労働防止など人権保護の観点から、途上国の工場リストの開示が目立ち始めたが、まだ開示は一部企業に限られる、という。優秀な下請けを明かすと競合他社にも知られ、競争力が落ちるとの懸念からである。「むしろ、人権への取り組みが不十分な企業とみられるリスクの方が大きいのが世界の潮流だ」という。このように企業価値を維持向上するためには、サプライチェーンにおけるリスクヘッジの追求、つまり、サプライチェーン・ガバナンスも必要である。
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サプライチェーンを公開せよ
SCM/ロジスティクス
2017年10月12日