SPA型作業系衣料企業が、PB商品をエレクトロニクスメーカー大手(当社)と共同開発する。冷暖機能付きの服など新たなカテゴリーの商品を投入、まず5月にペルチェ素子を使った冷暖機能付きの服を発売する。エアコンにも使われるペルチェ素子は電流を流すと、冷温変化がある。新商品は背面にペルチェ素子の機器を取り付け、スイッチで冷暖を切り替えられるとのこと。また当社の温度センサー技術を活用し、機器でやけどしないように安全性を高めた。当社は軽量プラスチックなどの技術も持っており、今後も衣料品を共同開発する方針とのことだ。
これまでもアパレルSPA最大手の事例の通り、機能性素材企業との共同開発(アパレル x 機能性素材)はアパレル業界では実績が豊富である。本事例は、さらにエレクトロニクス企業との提携に拡充し、電流を加えて付加価値を向上させるプラスαの取り組みである。さらに電源は衣料に内蔵するのではなく、ポーチ等に装備してBluetoothで飛ばす、衣料アクセサリーを活用したファッション性向上も一案。また電流以外にも、水分、音、光(紫外線)等との反応を考えるのも一策である。このように、アパレル x 機能性素材 x プラスα(の企業)を考えることで新商品開発の一助となる。