国土交通省が2025年3月にYouTubeで公開した物流魅力発信アニメ「あれも、これも、物流なんだ。」が大きな話題を呼んでいる。人気声優を起用し、物流オタクの主人公が友人とB級グルメフェスを訪れる中で、物流の重要性を実感するというストーリーが展開される。このアニメの親しみやすい表現が反響を呼び、公開からわずか2週間で2,500万回再生を突破した。この作品を通じて、日常生活における物流の役割を広く伝え、物流業界への理解と興味を深めてもらうことが狙いと考えられる。
アニメの世界観を現実にリンクさせ、視聴者が物流を身近に感じる機会を提供することで、より深い理解と関心を生み出すことができると考える。その方法の一つとして、アニメの舞台となったB級グルメフェスに物流を体験できるブースを出展するのはどうだろうか。例えば、出展するブースでは食材の旅を追うトレーサビリティ体験を行う。普段意識することのない食材の旅を追体験することで、物流の裏側にある工夫や仕組みに気づくことができるだろう。さらに、物流の現場を疑似体験できるアクティビティも用意する。倉庫業務を模したピッキングゲームでは、指定された食材を素早く正確にピッキングする。また、宅配の仕事をイメージした宅配ゲームでは、商品を会場内の複数の届け先に、定められた時間内で効率良く運ぶにはどのルートが最適か思案する。
イベントを通じて物流に興味を持った方が、実際に物流の仕事を経験できる機会を作ることも提案したい。ブース内で未経験者でも気軽に応募できる求人を紹介する。物流現場の疑似体験を通じて、どんな仕事か知ってもらうことで、物流業界への就業ハードルを下げることができるのではないだろうか。
アニメをきっかけに生まれた関心を、実体験へとつなげる仕掛けを整備することで、継続的な関心へと発展させていくことを期待する。
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アニメで知り、イベントで体験―物流を知る仕掛け
SCM/ロジスティクス
2025年03月31日