シンガポールにおいて政府系複合企業が、豪州物流企業との協業により海上データセンター(DC)構想を始動、豪州物流企業の海上の物流拠点を使用する。DCは多数のサーバーが発する熱を冷却するために大量の電力を使う。海水を活用して電力や冷却水の消費を抑え、エネルギー消費量を最大で約3割削減を狙う、国土が狭いシンガポールでは用地不足を解消する手段として期待が高いとのことだ。
物流企業がIT企業のサービスの1つを担う事例だ。物流拠点を内陸から海上にシフトし、活用するという発想転換である。本事例はDCであるが、海上物流拠点の機能を多様化してはどうだろうか。海上拠点で仕分け、加工、内航船でモーダルシフト物流、あるいは、外来船貨物を積替え、近隣国へ輸送などである。港湾地区の物流拠点を経由する必要はなく、需要国手前で物流と在庫をコントロールするのである。
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物流拠点としての海上データセンター
新規事業
2020年11月20日