TIC | 株式会社東京コンサルティング研究所

AIとデジタル地図活用による物流効率化支援

大手総合商社が欧州のデジタル地図サービス企業へ出資している。狙いはデジタル地図を活用した物流業界の配送の効率化だ。効率的な配送ルートをAI(人工知能)が自動で選んだり、道路の混雑状況を加味して到着予定時刻を推定したりするサービスを想定している。年内にも国内で提供を開始し、東南アジアなど海外展開も検討している。当企業のサービス範囲は物流業界に留まらない。家庭の電力使用状況のデータとデジタル地図との組み合わせにより、高齢者の家庭が電力使用量が急減少した場合、近くにいる見守りサービスの担当者がすぐに駆けるサービスということである。
効率的な配送ルートの自動選定サービスは、熟練を要する配車担当が不足している昨今では、大変助かるものである。しかし、固定的な納品先・納品時間の配送であれば、自動選定サービスの効果は限定的と考える。ルート選定した場合の定量的効果(運送コスト削減額)を迅速に自動算定するサービスを提供できれば、さらに物流管理者のニーズを満たすものと考える。

竹本 佳弘