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ニューノーマル(新常態)における経営管理

COVID-19状況下では、在宅勤務を前提とした業務とIT環境の整備がフォーカスされている。米国大手IT企業CEOの「2年分のデジタル変革が2カ月で起きた」というコメントが端的に現況を表現している。これまで、紙・エクセル・擦り合せ会議の組み合わせで事業運営している企業が多数あるのは否めない。アフターコロナにおいては、新常態に適合したバリューチェーンやサプライチェーンの組み替え、あるいは業務改革等が必要となる。経営管理においては、これまでは複数のデータベースと紙から集計・加工して管理会計上のレポート作業を遂行していた。これでは新常態(例えば在宅勤務)のなかでは、迅速な意思決定に資する経営管理業務は実現困難である。新常態における経営管理は、レポート作業は自動完了しており、人は(在宅で)考える時間とテレカンで会話する時間に充てられることが求められる。

竹本 佳弘