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COVID-19によるリモート化の広がり(1)オンライン服薬指導

新聞記事に、自宅から処方薬(医療用医薬品)を購入できる「オンライン服薬指導」の規制緩和が紹介されている。この規制緩和は2月末に一部前倒しされ、さらに4月13日からは医師の診察から薬の購入まで初診者でも電話で済ませることが可能とのことである。外出を減らす期待とは異なる利用法も増える。調剤部門を併設する大手ドラッグストではファクス受注した処方箋は、大半は薬を店舗に取りに来ているそうだ。オンライン診療⇒処方箋は病院から身近な店舗に送付⇒店舗で受取り、の流れは従前からの制度だが、COVID-19を契機に、食料品や日用品と合わせてまとめ買いをする需要も拡大しているとのこと。ここでネットスーパーの宅配の仕組みを導入するとどうなるか。医食同源のコンセプトに適合した食材を処方箋に合わせて店舗側が宅配で、薬と共に提供するのだ。やがて、処方箋はデータ化され個客に応じた食材セットをAIが提供し、さらに処方箋の受注時期を予測してサブスクサービス化することも可能となろう。

竹本 佳弘