中国におけるECの拡大はEC企業と物流企業との戦略的アライアンスにまで発展している。アリババグループ傘下の物流プラットフォーム（アリババ物貿）が、世界最大級の独立系貨物輸送ネットワークであるワールド・カーゴ・アライアンアス（World Cargo Alliance、WCA）と戦略的な提携を結んだと発表した（17年1月）。WCAがアリババの越境ECビジネスを物流面でサポートをする。同時に、WCAがアリババの物流プラットフォームのメンバーになり、両社のリソースを共有できるようにする。アリババは、この他、マースク・ライン（16年12月）及びキューネ＆ナーゲル（17年4月）との提携も締結、国際輸送業者として活用し、海外市場への進出を加速している。海外に住む中国人や華僑の消費者へのB2Cの展開と考えられる。