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エッセンシャルワーカーの健診

宅配会社大手が医薬品卸とJVで運転手のオンライン診療を手掛ける新会社を設立(24年12月)。物流やタクシー、バスなど運送他社にも開放し、診療から薬の配達に至るまで一貫したサービスを提供するとのこと。スマホアプリを開いて診療日時の予約を済ませ、問診票に記入するとオンライン診療が受けられる。受診後には、薬局の薬剤師とつなぎ、必要な薬を手配できる。処方された薬は早ければ翌日にも、宅急便で自宅や職場に届く。厚労省によると、大型トラック運転手の平均年齢は23年時点で50.6歳。タクシーは59.7歳、バスは53.9歳といずれも産業平均(43.9歳)を上回るとのこと。
高齢化・労働力不足の物流業界において未病者の予防、運転中の事故回避等を含めて大変重要なサービスと考える。社会インフラの1つである物流を支えるエッセンシャルワーカーの労働力を維持・向上させる「タイパxスペパ施策」と捉え、他業界のエッセンシャルワーカーにも展開することが望まれる。

竹本 佳弘