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バーガーショップの集積 ーα世代への取込みー

渋谷駅周辺でバーガーチェーンの出店が相次いでいる。4月中旬、韓国バーガー店首位が日本1号店を出店、米国バーガー店も旗艦店を出店。渋谷駅周辺では15店以上が軒を連ねる日本有数の激戦区がZ世代やインバウンド客を取り込んでいるとのこと。民間シンクタンク調査でバーガーショップの市場規模は23年に前年比7.2%増の9721億円。コロナ禍以降、持ち帰りや宅配の需要を取り込み市場が拡大、24年には1兆円を超えるとのこと。
Z世代とその子供世代のα世代が集まる渋谷はバーガーショップとして情報発信拠点且つ、新規顧客層獲得や店ブランド認知向上に重要な役割を果たすとのことだ。
本コラムは前述の「α世代」を紹介する。バーガーショップの次の打ち手としてα世代の取込みとのこと。α世代は2025年には世界で約20億人になると予想(ベビーブーマー世代を超えて歴史上最大の世代)。生まれた時からスマホなどが存在、ネットやSNSの利用は当たり前、親のZ世代はデジタルリテラシーが高いため、デジタル教育に抵抗なく、α世代はデジタル教育を受けやすい。またコロナ禍では、オンライン授業やオンラインイベントを経験している。
バーガーショップのKFSは、このようなサイバー当たり前のα世代に対し、店舗、メニューの話題性や映えだけではなく、常に集うサードプレイスとしての機能付けと考える。サイバー世界からリアル店舗のある渋谷にどのように送客し、居心地よさを体験させるかである。

竹本 佳弘