TIC | 株式会社東京コンサルティング研究所

DX人材育成とは?

信託銀行大手が正社員の7割にあたる6500人を、システム導入などを指揮できるDX人材を育成する。リスキリングに3年で30億円を投じ、新たなサービスの開発や業務の効率化につなげるとのこと。フィンテック企業との競争激化で、リスキリングの巧拙がデジタル時代の浮沈を左右する。正社員の大半を外部のシステム会社と直接やり取りできるDX人材に育てる。ITパスポート(国家資格)取得や、システム導入プロジェクトのPM等を担うレベルに育成するとのこと。

そもそもであるが、DX人材とはデジタルを活用して事業を変革させる、あるいは新規事業を創出できる人材と考える。この事例のようにITスキルアップのリスキリングではDXは困難と考える。システム構想・計画、要件定義、導入支援のスキルと事業変革を立案・推進するスキルとは別物である。30億円の投資計画があるならば、海外のAI、DXのプロバイダーを買収して、当社に正社員を出向させて、生のDX現場を体験させるのも一策と考える。

竹本 佳弘