TIC | 株式会社東京コンサルティング研究所

転職探し 覚悟と熱意(パッション)を!

転職支援最大手が「1秒で転職」を掛け声に、利用者3億人のデータをAIが分析し、最適な転職先を提案する。「転職するなら私に合った応募先はどこ?」→「A、B、C社なら面談はほぼ確約です」と、求職者がチャットで聞くとAIが敏腕リクルーターのように転職先をアドバイスする。3秒に1人のペースで企業が人材を採用し、求人情報の検索から応募、面接など億単位の求職者の行動データが蓄積されている。それをAIで分析し求職者と企業を効率よくマッチングさせるとのこと。

ビックデータとAIを活用することでマッチング率向上を狙う。且つ、ヒトのエージェントも作業効率化、あるいは省人化となる。転職者の理論年収の35-45%程度を収受する当業界ではさらに収益性は向上すると推察される。一方でAIが提案する自分に合った、且つ面接合格し易い転職先は本当に、やりたい仕事であろうか。「この業界あるいはこの会社でこの仕事をしたい」という熱意の高さが最重要と考える。合格容易性、面接確約の容易性のある会社であれば、それは現在の実力で通用でき、入社後、ストレッチできないし、将来は通用しないと考える。転職活動は、まず入社後の難問に対峙できる覚悟と、この仕事をどうしてもやりたいという熱意(パッション)が必要である。

竹本 佳弘