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CVSの宅配戦略

CVS大手が約2万店を活用して宅配戦略を見直す。専用サイトやアプリで受注し、弁当、生鮮品、急用の日用品など約3千品目を対象とし即配する。
1000円以上の注文から対応し、330円の配送料を収受する。午後11時までの宅配に応じるとのことだ。
同社はAIを活用した物流システムを開発、車両や運転手の手配や配送ルートを最適化する。同社以外の荷物を運びながら最低限の車両や運転手で対応可能とのこと。
新聞社の20年度コンビニ調査では国内全店舗売上高が前年度比6%減の11兆886億円。1981年度以降で初のマイナス、同社も11年ぶりに減収となる。
一方で20年のネット通販市場はコロナ禍もあり前年比22%増の12兆2333億円。コンビニの市場規模を初めて上回っている。
宅配の成功要因は、価格 X 品揃え X 利便性等であるが、CVSの特性として食品の廃棄品を有効活用することができる。受注時に1-2時間後に廃棄品となる食品をAIが選定、値決めして推奨し、クロスセルするのである。あるいは、昼・夕食時にAIが売れ残り予測、廃棄品となる前に昼・夕食キットとして、セット販売するのである。このような形で、宅配事業を成長させ、一方でフードロス削減に対処することも一案と考える。

竹本 佳弘